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【コンビお題15】4.おバカな2人

着地点がどうがんばってもおバカになりきれなかった件。
消化したということにしていいんだろうか…。
他のコンビなんかないかなぁ…いまいち思い浮かばない(´・ω・`)

影ノ虚さん宅から葉琉くんお借りしました!ありがとうございます!!
追記から本文。

↓居残りしてるお題
2.天然な2人
3.絵になる2人
5.ナイスな2人
6.知的な2人
7.我儘な2人
8.最強な2人
9.もどかしい2人
10.怪しい2人
11.怖がりな2人
12.甘える2人
13.競い合う2人
14.迷惑な2人
15.抱き合う2人


4.おバカな2人(アルフレッドと葉琉)

――鳴き声が聞こえる。
春の陽のような、心地よいまどろみの中にあったアルフレッドの意識は、ピィピィという甲高い鳴き声によって急浮上した。
夕食を取った後、居間にある暖炉前のソファで横になって休憩しているうちに眠ってしまっていたらしい。
体を起こして軽く伸びをすれば、ソファだけでなく、体の節々からもギシギシと軋む音が聞こえる。
軽いストレッチをしながら玄関側の壁に掛けてある時計を見上げれば、夜の10時を回ったところだった。
幸いにも寝入ってから1時間しか経っていない。
そのことにホッと胸をなでおろしたところで、ふとした疑問が浮かんだ。
「アーシェのやつが騒ぐなんて…誰だ?」
先ほどから聞こえる鳴き声の主は十中八九自宅で飼っているランドランナーのものだろう。
幼いころから客の絶えぬリベラ家の玄関先で育った愛鳥(?)アーシェは、随分と人懐っこく、滅多な来客では鳴かなかった。
そのアーシェが鳴いているうえに、店は閉めている時間である。
強盗だったらどうしよう、などと考えながら玄関へ向かおうとアルフレッドがドアノブに手を掛けた瞬間だった。

「寒いーー!アルフレッドォ!!暖炉くれ暖炉!!!」
「どああああああ!!?」

思いっきり外側から開かれたドアに驚く間もなく、押し入った人物によって思いっきり押しのけられたアルフレッドが、盛大に床に倒れ込む羽目になったのは。
しこたまぶつけた膝は、明日になったらきっと青痣ができているだろう。
まだ火の残っている暖炉目掛けて一目散に飛びついたであろう闖入者の方へ向かって、油の切れかけた機械のようにギギギと音を立てそうなほど至極ゆっくりとした速度で振り向く。
ソファ越しにちらりと見える金髪と、先ほどの聞き覚えのある訛り口調。
思い当たる人物は一人しかいない。
立ち上がったアルフレッドはずかずかと闖入者に近づくと、容赦なく襟元に掴みかかった。
ついでに遠慮なく揺することにする。

「葉~~琉~~~…」
「よ、アル!元気にしとった?」

揺すられながらも片手を上げて挨拶してきたのは、アルフレッドにとって上客である魔法剣士サディス・シフォードの同僚として知り合った男、筧葉琉であった。
いつも通り長袖Tシャツにパーカーという出で立ちだが、どこをほっつき歩いていたのか、完全に冷え切っている体に思わず眉根を寄せる。
と、襟元を掴んでいた両腕に冷やりとした感覚が走って、腕を掴み返されたのだと気付いた。

「…あ、アルの手もあったかいなぁ~!生き返r」
「何すんだテメェはぁああああ!!!」
「ヒドイ!!!」

襟首を掴んだままの葉琉を、目一杯床に向かって投げ倒すことで腕を振りほどいたアルフレッドはフン、と鼻を鳴らして腕を組んだ。
アルフレッドが幼い頃から工房に出入りし、時には面倒を見てくれていたサディスのことは尊敬している。
だが、彼の同僚である葉琉に対してもそうか、と言われれば素直には頷けない。
出会った直後に、当時アルフレッドの恋人だった女性を口説き始めたのを見て、直感で同類だと理解してしまったせいなのだが。
以降、同じ穴の狢としてずるずると悪友のような関係に収まっている。
さて、戦闘に関してかなりの腕前を持つ割に大人しく投げられてくれた悪友はというと、やはりダメージはなかったらしく、身を起こすなりいつも通りの応酬が始まった。

「久しぶりに会うたダチに対してそらないわ!」
「うるせぇ!俺の腕は女の子専用だァ!!」
「そんなこと言うて、さっちん相手だったら振りほどかへんのやろ!?」
「当たり前だろ」
「即答かい!『何聞いてんのコイツ?』みたいな目でワイのこと見んとってや、このジジコン!!」
「ジジコン言うな!このボイン好き!」
「ボインはロマンや!じゃあ…アンタなぁ、ワイが女の子だったらどうすんねん!?」
「は?」

空気がビシリと音を立てて凍った気がした。
アルフレッドの頭の中で、「ワイが女の子やったら」の部分がぐるぐるとリピートされ続ける。
つり目がちで、ところどころ跳ねた金色の癖っ毛をツインテールにした女性が、頬を染めながら腕を引き、「ウチ、アンタにあっためて欲しいねん…」と言うところまで想像して――アルフレッドにはそこまでが限界であった。

「…………うっぷ…」
「…アンタ、今めっちゃ失礼な想像せぇへんかった?」
「お前が変なこと言うからだろ…今日は俺の負けでいいから、お前暖まったらさっさと帰れ…」

割と美人だったのも悔しいが、肝心の声が葉琉のままだったのがいけなかったのだろう。
外見の愛らしさとのミスマッチ具合で精神的なダメージが酷い。
二人で並んで暖炉前に座り直し、冷え切った心身のために暖をとることにする。

「んじゃ遠慮なく。アーシェも暖かかったけど、やっぱ暖炉のもんやなぁ~」
「アイツが騒いでたのはそういう理由かよ…。つーか、あんなに冷えるまでどこ歩いてたんだ?」
「よぉ聞いてくれました!ワイ、さっきまでお仕事だったんや。雪国やで雪国!ありえへん!」
「そりゃーオツカレサマデゴザイマシタ。お茶ぐらいは淹れてやろうか?」
「そういうんは、もっと心込めて言うてくれへん…?あと、お茶は欲しいデス」
「はいはい」

立ち上がり、台所へ向かいながら考える。
葉琉と知り合ってもう何年だろうか。
――コイツとなら、何年先だろうがこんな馬鹿騒ぎを続けていられる気がする。
背に掛けられる、客人用の高級茶を要求する声の主に見えぬよう、アルフレッドはこっそりと微笑んだ。

*********************

最初は騒いでるだけだったのに…これなんて葉琉アル葉琉?
信じられるか…実は葉琉の方が背が低いんだぜ…。
でもどっちでもおいしいと思うのもぐもぐ!
ちなみに元ネタが会話だけだったので、言い合い部分だけ一気に読むとなかなかのスピード感です←

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プロフィール

響ひじり

Author:響ひじり
マイペースかつチキンなゲーム大好き人間。基本的に雑食。
NLBLGLどんと来い。

ゲームではテイルズシリーズ、岩男X、旧■社ソフトが大好き。
最近は悪魔城やペルソナにも手を出しています。


ブログ開設日:06/05/21
09/10/30~休止
10/11/26~再開

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